【写】 デジイチ人気写真12,000枚を調べて分かったことまとめ。(撮影スポット編)の巻
デジイチ買ったのは良かったけど、イベントが終わったら
箱にしまってそのまま。
最初はどこに行くにも持ち歩いて、あれこれ撮ってたけど
なんかマンネリ気味なんだよねー。
…なんてことになってたら要注意。
高いお金を払って買ったデジイチだから、
どうせなら随の髄までしゃぶってしゃぶって、しゃぶりつくして
自分の血肉になるまで使い倒してやりたいですよね。
そんなときは、
自分が撮りたい!と思うものを決めてしまうのが
次の上達への一歩だと思うのです。
しかし、何を撮ったらいいのか分からない、というのもありがちな悩み。
だったら、写真を撮りまくってる人たちが
何を撮ってるか調べてやる!というのが今回の記事のきっかけでした。
思い立ったら徹底的にやるのが私のやり方。
デジイチユーザ御用達のGANREFさんから、位置データの付いている
約12,000枚の撮影データをダウンロード。
今回はさらに、その中から「自然・風景」カテゴリに分類され、
特に人気の高い写真を抽出し、写真に記録された位置情報が
日本全土にどのように分布しているかを調べてみました。
人気のある写真が密集しているスポットには
カメラ好きが惹かれる何かが必ずあるはず!
…というわけで今回は
データから導き出された人気撮影スポット12カ所をご紹介します。
ではではさっそく、日本を南から北へレッツゴー!
1:広角で攻める!熊本県 鍋ヶ滝
うん。これぞ「滝」!
三脚と広角レンズ、ここで使わずしてどこで使う、って感じですね。
滝の裏側からも眺めることができる、いわゆる「裏見の滝」としても有名だそうです。
2:夕暮れの明石海峡大橋
沈む夕陽を背景に、海、橋、船のコンビネーション。渋すぎます!
邪魔になるものが周りにないし、撮影しやすいのもポイント高し、ですね。
3:和歌山の奇岩 橋杭岩
橋杭岩越しに見る朝日もとてもキレイで、「日本の朝日百選」にも選ばれています。
しかし、この「奇岩」系って、それ自体には分かりやすい見所がないのも事実。
シビアに実力が問われそうです。
4:水鳥公園から撮る琵琶湖
琵琶湖に浮かぶ木、そして水鳥の姿が印象的です。
ここまで来たら、もう一足伸ばして、
対岸の白鬚神社にも行っておきたいところです。
一日がかりになっちゃいそうですが…。
5:山中湖と河口湖から撮る、富士山
富士山の撮り方で多かったのが、山中湖や河口湖越しに撮るパターン。
邪魔になる建物とも距離をおきながら、富士山の全景を撮ることができますし
花や緑を入れることで彩りも鮮やかになります。
山中湖からはここらへん。
大きな地図で見る
河口湖からはここらへんからよく撮られています。
大きな地図で見る
6:夕暮れ、湘南の海がたまらない
鉄板ですね。
淡泊になりがちな海の写真も、サーファーたちと波が入ることでより表情豊かに。
やや遠目がちに望遠で撮られてる方が多いようです。
7:もわっとした「沼」感たっぷりの印旛沼
なにげに、今回集計した中でいちばん撮影枚数の密度が高かったのがこの印旛沼。
沼にもやがかかったときの「沼」感はまるでおとぎ話の世界に迷い込んだかのよう。
特にこの橋の上から撮られた写真が多くありました。
知る人ぞ知る撮影スポット、なんでしょうか。
8:死ぬまでに一度は行きたい、北アルプス
もうね、圧倒的にキレイです。
ふだん見上げることしかない山々を下に見るわけですから
写真としても俄然おもしろくなります。
問題は機材をもってなくても上れるかどうか分からないところに
たどり着けるかどうか、ですね…。
体力がある若いうちに行っておかなきゃ!
9:戦場ヶ原の「森」感がたまらない
戦場ヶ原には、ジブリの映画に出てきそうな「森」感があります。
濃い自然が撮りたい!というときにピッタリかもしれません。
周りも十分に暗く、木々を背景に長時間露光で星空を撮る方も多いようです。
10:澄んだ空気を感じたいなら、猪苗代湖と達沢不動滝
猪苗代湖で白鳥を撮るのもいいですが、せっかく雪の降る町まで足を運ぶなら
雪国ならではの「キリッ」とした空気を切り取りたいもの。
ちょっと足を伸ばして達沢不動滝にも行っておきたいところです。
11:「日本三景」の安定感、松島
日本の美、ここにあり、って感じですね。
しかし、ちょっと気を緩めて撮ると、「古ぼけたフツーの小島」
になりかねないほどの正統派「日本の島」です。
夕方以降に、逆光気味に島のシルエットを切り取るのが吉、のようです。
12:北海道美瑛町の大自然と木々
「日本で最も美しい村連合」 (すごい団体名!)にも入っている美瑛町。
撮影スポットも数多くありますが、よく撮られているのが「哲学の木」と呼ばれる一本の木。
ほかにも、「セブンスターの木」「ケンとメリーの木」「マイルドセブンの丘(防風林)」など
同じ日本とは思えないくらい壮大な、北海道の大自然を背景に
写真映えする木々があちこちにあります。
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なんて本も持ってたりするくらいの樹木フェチなわたくし、この夏にでも
レンタカーを借りて美瑛町の木めぐりしてやろうかと、ひそかに思ってたりします。
…というわけで、今回は風景写真に限定して調べてみました。
しかし、GANREFさんから提供されているデータには
まだまだほかにもいっぱい、見どころがありそう。
こちらについては、また[http://hmaki.hatenablog.com/entry/20130628_12000pics_analysis_2:title=次回以降]にご報告したいと思います。
ではでは、またー。
デジイチ好きのあなたにはこちらの記事もオススメです!
【2013/06/22 23:10 追記】
わー!たくさんのアクセスにちょっと驚いてます。
Twitterでいくつかご意見を頂いたので、
本記事に関して少しだけ補足させてください。
まず、掲載した写真は全てFlickrからのものです。
本記事の主旨は、多くのカメラマンが好む写真が「どこで」撮られているか
明らかにすることであり、GANREFさんの写真は一切使っていません。
素晴らしい写真が数多くあり、ぜひご紹介したい!…のですが
GANREFの利用規約(第4条9項)上、写真の転載は禁止されています。
実際の写真については、ぜひGANREFさんのサイトでご確認ください!
また、12,000枚の写真の撮影データとは、具体的には
GANREF上でダウンロードできるGoogle Earth用のKMLファイルになります。
誰でもダウンロードできるもので、GANREFさんのサイトを
がんばってクローリングする必要はありません。
今回はKMLファイルからGANREF Point、緯度・経度の情報を
スクリプトで抜き出して、最終的にはExcelで集計しています。
京都や沖縄が入ってないのはなぜ?
という疑問の声もありましたが、今回は、
地理情報が付いた写真だけを対象に統計を取っていること、
同一人物による複数の写真投稿も、GANREF上での評価が高ければ
複数カウントしていること、
緯度・経度をもとにグリッドを切ったため、グリッドで分断された
観光名所が抽出されにくくなっていること、
などなど、非常にざっくりとした調査であることをご理解頂ければと思います。
写真のクレジットの文字が小さくて見えない!
というご指摘、ありがとうございます!
自分の環境(Win/Mac+Chrome)ではまったく気付かなかった点だけに
大変助かりました。お礼申し上げます。
ではでは、長くなりましたが
本記事がみなさまのデジイチライフを豊かにする
一つのヒントになれば非常にうれしいです!